
周口店の北京原人遺跡
2023-10-11
九寨溝は四川省北部のアバチベット族チャン族自治州、岷山山脈の深い渓谷にある。「神話の世界」とすらいわれる、手つかずの自然が残る秘境だ。原生林の中にY字の形をした樹正溝、日則溝、則査窪溝という3つの谷があり、谷にそって大小108の湖が点在している。谷(溝)に9つのチベット族の村(寨)があったことから九寨溝の名がついた。九寨溝はもともとチベット民族の居住地で、マニ車のような水車、ヤクの群れ、五色の経幡(タルチョー)など、チベット民族の風情を成している。
九寨溝を最も有名にしたのは驚くべき水の透明度。岩に含まれるカルシウムの影響だといわれているが、鏡のように光を反射して輝く水面はため息が出るほどの美しさ。散策すると同じ場所とは思えない表情豊かな景観がある。現在足を踏み入れられるのは標高3150mの長海までだが、溝の最も奥の標高は4700mにもなる。雄大な山の眺めもこの地の見どころ。山の頂には万年雪があり、年中通して様々な景色が楽しめる。
高山植物や漢方薬草の宝庫であり、動物の生存に優れた環境で、年々その数が減っているというジャイアントパンダやレッサーパンダ、金絲猿、カモシカの姿も時々見ることができる。170種類の脊椎動物と141種類の野鳥が棲息している。