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2023-10-10
北京故宮、または紫禁城と呼ばれる。紫禁城は中国近代500年以来の最高権力の中心であり、庭園景観と家具や工芸品を収めた9000室の部屋がある巨大な建築群で、明・清時代における中国文明の極めて貴重な歴史の証拠となっている。
明朝の永楽4年(1406年)から14年かけて完成され、24人の皇帝がここで即位し政治を行った。総面積は78万㎡、現存する最大規模、保存状態の良い木造建築群である。
建物は赤い壁ときらびやかに輝く黄色の琉璃瓦で統一され、中国の封建的な礼式を現している。
城の敷地は長方形を呈し、各方向に門を1か所ずつ配置し、城壁の四隅には見張りや警戒の為に櫓が建てられた。城の外周は高さ10mの城壁と幅52mの広い堀に囲まれている。
城内は中央の宮殿を中心に東西に展開する。
南は皇帝の執政と外交の場であり、太和殿、中和殿、保和殿の三つの正殿が並ぶ。
なかでも太和殿は最も象徴性が高い重要な宮殿で、皇帝の即位、婚礼などはすべてここで行われた。
北は皇帝と皇后の他、妃や女官が居住するプライベートな場所、祭祀と宗教活動および日常生活が行われた。乾清宮、交泰殿、坤寧宮などがある。
瀋陽故宮は遼寧省瀋陽市に位置し、わずかに残る中国少数民族の地方政権の宮殿であり、古建築が114軒ほど現存している。瀋陽故宮は満族が漢、蒙古、チベットなどの民族建築技術と芸術を、満族の社会制度、生活様式、審美観に融合して造られたものである。