
第二章・敦煌之夜
2026-06-02


中国各地に広がる多様な地形は、その壮大さだけでなく、悠久の時の積み重ねによって形づくられてきました。ここでは、その流れに身を委ねるように、風景を見つめてみます。
目に映る山々や河川、岩層の連なりは、過去の記憶であると同時に、今なお静かに続く変化の途中にあります。ヤルダン、氷河、峡谷、砂漠――それらは一瞬の奇観ではなく、風や水、氷、そして大地の動きが、気の遠くなるような歳月の中で、幾度も重なり合いながら生み出してきたものです。
やがて、移ろいはかたちとなり、刻まれた痕跡は風景として現れます。そうして、大地はただの景色ではなく、ひとつの「地理」として私たちの前に立ち上がります。
悠久の流れに思いを重ねながら、その一つひとつの風景に、そっと触れてみてください。