四川省には、黄河文明とはまったく異なる別の文明が存在していたといわれています。三星堆遺跡や金沙遺跡の発掘によってそれが証明され、世界四大文明にも匹敵する高度な技術を持ちながらこれまで歴史の中に埋もれていた謎の文明がよみがえりました。新石器時代から夏末商初にかけての遺跡からは、高度な青銅鋳造技術で作られた青銅器や奇抜な仮面、立人像、金器、玉器などのほか、独自の宗教が存在したことを裏付ける金属や玉を駆使した文物も多数出土しています。