青城山は四川省都江堰市の西南にあり、背後には岷山雪嶺がそびえ立ち、前には成都平原が広がっている。森林は四季を通して青々とし、環状に連なる峰々は城郭のように見えるため、青城山の名がついた。「青城、天下に幽たり」と称えられる通りの独特な景観を成している、青城山の主峰の老霄頂は標高1600m。道教発祥地の一つで、道教の名山として知られている。天師洞を中心とし、建福宮、祖師殿、上清宮、圓明宮、老君閣、玉清宮、朝陽洞などの道観がみどころ。
四川省成都平原西部の岷江にある都江堰は「独奇千古(千古にも独特な水利施設)」の「鎮川之宝(川を治める宝)」と称えられている。紀元前3世紀に創建された。秦代紀元前256年から、当時の蜀郡の太守(地方長官)李氷と息子が、民衆を率いてこの大型水利工事に着手した。ダムを造らず分水する「魚嘴」、土砂を灌江から排出する「飛沙堰」、灌江の水を運河へ導水する「宝瓶口」という3つの堤防状構造物からなる。世界最古で2200年を経て今なお四川盆地を潤す巨大な水利施設である。二王廟から全貌を見ることができる。